高度不妊治療(体外受精など)
タイムラプスとは、一定間隔で写真を撮影し、それらを繋ぎ合わせて動画のようにする技術です。 タイムラプスを使用することで、胚を培養器外に取り出すことなく、連続した胚観察が可能となり、胚発生においてこれまで観察することのできなかった、受精から胚盤胞発生までの一連の動的観察が容易となりました。タイムラプスでの胚発生の解析は、妊娠しやすい胚を選択するために重要な情報となります。
当院ではタイムラプス胚培養にCCM-iBISを使用しており、様々な視点からの胚解析が可能です。
通常の培養庫で培養している胚は、決められたポイントでの観察となりますので、胚の情報が少ないですが、タイムラプスは15分毎に写真撮影されるため、その動画を観察・解析することで多くの情報を得ることができます。
タイムラプスによる胚培養で、成長速度や異常な受精、分割が明らかになり、それらと形態的な胚グレードの評価を組み合わせることで、妊娠しやすい胚の選択が可能となります。