不妊治療の知識

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着床

子宮内膜の変化と着床

排卵後、子宮内膜は、増殖期から分泌期へと変化します。この変化は受精卵が着床するために必要なのです。(下記図)
月経周期が28日間の場合は、だいたい14日目が排卵日となり、受精卵が着床できるのは、19~23日の4日間に限られます。
受精卵は排卵後、5日目には胞胚となり、6日目には透明帯を破って孵化し始めますが、この透明帯を飛び出した胚はとってもくっつきやすいものです。
着床は、受精卵の胚が子宮内膜上皮細胞と接着することから始まります。やがて受精卵は、細胞をかき分けつつ子宮内膜に潜り込んでいきます。
この段階で、初めて妊娠が成立するわけです。
しかし、受精も着床も起こらなかった場合は、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少するために、子宮内膜がはがれて体外に排出されます。
これが月経です。
女性の体の中の、排卵・卵捕獲・受精・着床という妊娠成立のドラマおよび月経について、理解していただけましたでしょうか。

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