卵子が完全に発育を遂げ排卵されるためには、視床下部や脳下垂体からのホルモンと、卵巣からのホルモンの分泌が必要となります。しかし、思春期以前はこれらのホルモンの刺激がないため、卵子は途中で成長を止め、排卵されることなく吸収されていきます。思春期になり、ホルモンの分泌が始まって成長を再開した卵子は、ホルモンの作用を受けて発育を遂げ、排卵できるようになります。
視床下部から分泌されるホルモンを、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)といい、下垂体から分泌される2種類のホルモンを、卵胞刺激ホルモン(FSH)と、黄体化ホルモン(LH)といいます。
一方、卵巣で分泌されるホルモンを、卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体ホルモン(プロゲステロン)といいます。これらは受精卵が着床しやすいように子宮内膜のベッドを整えます。
下記図に、基礎体温の変化に伴う各ホルモン・卵巣・子宮内膜の変化を示してあります。