月経後、卵胞から分泌されるエストロゲンの作用で、子宮頚部から分泌される頚管粘液が増加します。頚管粘液は細菌の侵入を防いだり、精子の通過を助ける役割をしています。排卵期に近づくとともに頚管粘液の量は増え、排卵直前には透明度も粘り気もピークに達します。この変化の様子を調べる検査です。
子宮頚管粘液を注射器で吸い取り、量、透明度、粘り気(糸の引き具合)、含まれる細胞の数、特徴的な羊歯状結晶形成の程度を肉眼や顕微鏡で調べます。検査の時期は、排卵日と予想される日の3~4日前から排卵直前までの間です。
子宮頚管粘液が正常に分泌されているか、卵胞ホルモンの分泌が正常に行われているかがわかります。また、排卵の時期を推定できるので、妊娠可能なタイミングを知ることができます。