漢方薬、ビタミンB12、カリクレインなど、様々な薬物療法が試みられます。クロミッドやHMG製剤などのホルモン療法が奏功することもあります。正索静脈瘤が原因である場合、この手術により精液所見の改善を期待できることがあります。
まず試みるのは洗浄・濃縮人工授精(AIH)です。これは培養液を用いて精液を洗浄し、遠心分離を行うことで密度の高い、つまり丈夫な精子を濃縮して回収した後に、子宮の中へ注入する方法です。この方法を3~10ヶ月行っても妊娠が成立しない場合には、次のステップである体外受精や顕微授精による治療を考慮します。
射出された精液の中に全く精子を確認できない場合でも、精巣や精巣上部に精子が見つかるようなら、精巣や精巣上部から採取した精子を利用して顕微授精を行うことにより、妊娠が可能です。